第15回 TOEIC900点の壁 ~870点から940点までの最後の2年間~
今回はTOEIC870点から940点を取るまでの2年間について、私が感じた『900点の壁』を考えてみます。
私はTOEIC470点を取ってから850点になるまで、2年かかりました。元々英語が得意ではなかったので、結構時間はかかったのですが、伸び率を見てみれば、半年で100点ずつ上がっていった計算になります。これくらい点数が伸びている間は、やればやるだけ成果が見えるので、モチベーションも高く保てていました。
しかし、そこから先の900点の壁を超えるまでに、結局、私は2年かかりました。初めて850点を取った後は、855点、870点、785点、840点、870点、890点と続き、やっと940点を獲得できました。こうも850点付近の点が続くと、さすがTOEIC!実力にあった点数を毎回出してくる試験精度はすごい!!と思いましたが、どうすれば900点を突破できるのか、最後のひと押しが全く分かりませんでした。まぐれでも900点が取れれば良いと思っていましたが、まぐれでは取れないのです。。。
その間、私はいろいろ悩みながら、いろいろな問題集に手を出し始めました。難しい単語集をやってみたり、TOEIC形式の高難度の問題を解いてみたり。。。でも結果はやはり850点前後の点数しか取れませんでした。
この時期は本当に出口の見えないトンネルでした。。。
それで、結局最後に何をやったか。シンプルに以下の4点に集約されます。
- 公式問題集3冊のやり込み
- 「新TOEIC TEST 出る単特急 金のフレーズ」で単語の取りこぼしの確認
- 「1駅1題 新TOEIC TEST文法特急」のVol1とVol2で文法問題の反射力の強化
- 生きた英語の音読(オーバーラッピング、シャドーイング)
1~3は800点を取るまでにもやっていたことなのですが、いろいろな問題集に手を出し見た結果、結局、ここに戻ってきてしまいました。原点回帰と言ってしまえばそれでおしまいですが、やはり、公式問題集にかなうものはないのです。
そして900点突破に特に重要なのが「4.生きた英語の音読(オーバーラッピング、シャドーイング)」です。 1~3も重要なのですが、最後はTOEIC力ではなくて、英語力が重要になってきます。私の場合は、心を無にして、CNNやTEDの音読をひたすら8か月間続けた結果、自分でも英語力の向上が自覚できるようになり、940点を獲得できました。
『生きた英語の音読』は、本当に効果が高かったと実感しています。リスニング力はもちろんのこと、知らないうちにリーディング力も向上します。
難化したと言われているPart2の短文の問題も、何が言いたいのか普通に分かるようになります!Part3,4は選択肢の先読みも余裕で、読み上げられる問題文も、ほぼ文意が理解できます!Part7の長文問題も、時間が5分以上あまり、自信のなかった問題の見直しができます!
ということで、今回は900点の壁を超えるために何をやったかの全体像を紹介しました。次回は、特に重要だと述べた『生きた英語の音読』を、具体的にどのようにやったかを紹介したいと思います。