Learning English TOEIC940

30代システムエンジニアがTOEIC470点から940点になるまでの5年間の軌跡をまとめたブログ

第2回 スコアごとのレベル感

目標スコアごとの勉強法の前に、TOEICのスコアが上がるにつれて、テスト中の感覚がどう変わっていくかを紹介したいと思います。

 

まず、470点を取った時の感覚ですが、ほとんど問題が解けた感じがしませんでした。とにかく、分からない、スピードが追いつかない感じで、まさに惨敗といった感覚です。テストが終わった後、もう二度と受けるものか!と思ったものです。。。

 

■ 470点(リスニング260点、リーディング210点)

  • リスニング:基本的に何言っているか分からない。たまに聞こえた単語を頼りに、勘で選択するくらい。Par3,4は選択肢を読むスピード、聞くスピード共に追いつかない。
  • リーディング:圧倒的に時間が足りない。短文、長文共に分からない単語が多く、何回も読み返して勘で回答する。2パッセージ問題は着手できない。

 

700点台でも、あまり良くできた感覚はありませんでした。スピードが足りなく、勘に頼るところも多いです。ただ、基礎的な単語や文法は分かりつつあるので、惨敗まではいかず、でもはっきり負け、といった感じです。

 

■ 710点(リスニング325点、リーディング385点)

  • リスニング:理解できる単語は多少増えるが、まだまだ勘で選択している状態。Par3,4は、最初は選択肢を先読みできているが、途中から追いつかなくなって、最後はスピードが足りなくなる。
  • リーディング:まだ時間が足りない。Part5はどうせ分からない設問を考えても意味がないので、時間制限を作ってスピード重視で回答する。Part6,7はいくつかの文で全く頭に入ってこない文章があり、何度も読み返している状態。2パッセージ問題に着手はできるが、最後までは終わらない。

 

800点台になると、多少の余裕が出てきます。問題と格闘し、何とか勝ち負けになっている感じがします。はっきりとできたところと、できなかったところが区別できます。ただ、自分ではそれなりにできたつもりでも、気付かぬうちに取りこぼしがあるので、惜敗、といったところでしょうか。

 

■ 870点(リスニング435点、リーディング435点)

  • リスニング:随分余裕を持って聞けるようになってくる。Part3,4では、設問を先読みして内容をイメージしてから、本文を聞くというサイクルで最後までやれる。ただし、いくつか自信の無い問題文もあり、勘で答えるのもまだある状態。取りこぼした、聞き逃したところも結構自覚できている。TOEICの公式問題集を繰り返しやって、TOEICの訓練だけで到達できる限界がListening450点くらいまで。そこから先は英語の力が必要になるが、どうすればListening450点の壁を突破できるか分かっていない。
  • リーディング:文法は毎回一定の点数は取れるようになる。ただ、長文を読むスピードと正確さはまだまだ。Part6の2パッセージ問題は最後の1文(5問)に手がつかない、またはやりかけになってしまうことが多い。途中の1パッセージ問題も、いくつか分からなくて飛ばしている状態。時間の余裕はない。

 

900点を超えると、リスニングもリーディングも余裕があります。リスニングのPart3,4などでページをめくるのは一番早い方です。何故なら、問題文が読み終わった瞬間に、回答をマークして次ページに移っているからです。多少の優越感があります。リーディングも時間が余り、見直しをする余裕があります。TOEICの問題に対して、しっかりできたな、という感覚があります。

 

■ 940点(リスニング475点、リーディング465点)

  • リスニング:結構余裕が出てくる。Part2の短文の会話も、多くの設問で言っている意味が理解できるようになっている。Part3,4は設問の早読みが最後までできて、会話の内容も、設問に関係するところは殆どのところで理解できている。3個くらい、分からなかったな、と思う問題があるくらい。聞きながら余裕がある。
  • リーディング:Par5は12分くらいで終えられる。誤回答もあまりない。Par7も読み返しをあまりせずに、頭に意味が入ってくる感じ。2パッセージ問題も最後までできて、5分くらい時間が余る。不安だった問題を見返して、修正する時間が取れる。知らない単語がいくつか出るが、前後関係から意味を推測して、致命的にはならないレベル。

 

で、TOEIC900点がどれくらいすごいかというと、、、

 

これまでもたくさんの方が言われていますが、やっと英語の中級者に足を踏み入れたくらいの実力です。。。

 

映画では字幕なしでは意味が理解できません。ニュースでは、自分の好きな分野であればある程度聞けますが、全部は理解できません。ネイティブとの会話では、相手が気遣ってくれてるうちはついていけます。ただ、話が盛り上がってきて本気で話されると理解できません。話すのはやっとです。さすがに無茶苦茶な英文にはなりませんが、文法的な間違えはあるし、本当に基礎的な文を何とか組み立てて意思を伝えている感じです。仕事でのテレビ会議や電話会議はかなりきついです。対面であれば何とか意思疎通できます。

 

こんなのが日本生まれ日本育ちの私のTOEIC940点でのレベル感です。それでも、470点当時の私と比べれば雲泥の差です。確実に聞く力はついていますし、気持ちの余裕が違います。

 

ということで、TOEIC900点なんて意味が無い、とは言わず、英語学習のマイルストーンとして使うくらいの気持ちでやっていただければと思います。

 

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参考ですが、TOEICの点数の節目ごとの正答率(ABILITIES MEASURED)をコラムにまとめましたので、よろしければこちらもご参照ください。

learning-english-toeic940.hatenablog.com

 

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