Learning English TOEIC940

30代システムエンジニアがTOEIC470点から940点になるまでの5年間の軌跡をまとめたブログ

第3回 英語の勉強の仕方を勉強する

これからTOEICで高得点を目指すにあたり、初めにやるべきは『英語の勉強の仕方を勉強すること』です。英語勉強法に関する本を最低3冊は読むべきです。3冊読むと、それぞれの著者が主張していることで重複しているところが分かり、英語学習のためには何が本当に重要なのかが理解できます。下手な勉強を長時間やっても、成果は得られません。私も初めは英語の勉強法についての本を何冊か読みました。ここでは参考になった書籍をいくつか紹介したいと思います。

 

  • 英語上達完全マップ(お勧め度★★★★★)

最も参考になった本は「英語上達完全マップ」です。英語初級者が段階的にどう勉強していけば良いのかがとてもよくまとまっています。著者のWebサイトもあり、本に書かれていることがほぼそのまま読めます。TOEIC800点台に乗るまでは、私もこの本に沿って勉強を進めました。ただ、ここまで重厚にやらなくても良いかも???と思っていたりします。

↓↓↓ Webでも書籍とほぼ同じ内容を読むことができます。

英語上達完全マップ

 

  • TOEICテスト300点から800点になる学習(お勧め度★★★☆☆)

ちょっと古い本ですが、TOEIC300点台から800点を超えるために何をやったのかが書かれており、とても参考になると同時に、とても勇気づけられた本です。途中で学習のモチベーションが下がった 際には何度も読み直しました。

 

  • 海外経験ゼロ。それでもTOEICテスト900点(お勧め度★★☆☆☆)

英語勉強法に関する本を最低3冊は読もうと思い、3冊目として買った本です。TOEIC900点も特別ではない、と思わせてくれる本です。

 

  •  はじめての新TOEICテスト 完全攻略バイブル(お勧め度★★★★☆)

英語の勉強法だけでなく、TOEICの受験方法もある程度は知っておいた方が良いです。この本ではTOEICテストの全体像が書かれていると同時に、TOEICの点数毎のレベル感や、各パートをどれくらいの時間で解かなければならないのかという回答スピードの目安が書かれています。類似書籍でも良いので、一度は目を通しておいた方が良いでしょう。

 

英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法

英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法

 
NewVersion対応版 TOEICテスト300点から800点になる学習法

NewVersion対応版 TOEICテスト300点から800点になる学習法

 
海外経験ゼロ。それでもTOEICテスト900点

海外経験ゼロ。それでもTOEICテスト900点

 
はじめての新TOEICテスト 完全攻略バイブル

はじめての新TOEICテスト 完全攻略バイブル

 

 

第2回 スコアごとのレベル感

目標スコアごとの勉強法の前に、TOEICのスコアが上がるにつれて、テスト中の感覚がどう変わっていくかを紹介したいと思います。

 

まず、470点を取った時の感覚ですが、ほとんど問題が解けた感じがしませんでした。とにかく、分からない、スピードが追いつかない感じで、まさに惨敗といった感覚です。テストが終わった後、もう二度と受けるものか!と思ったものです。。。

 

■ 470点(リスニング260点、リーディング210点)

  • リスニング:基本的に何言っているか分からない。たまに聞こえた単語を頼りに、勘で選択するくらい。Par3,4は選択肢を読むスピード、聞くスピード共に追いつかない。
  • リーディング:圧倒的に時間が足りない。短文、長文共に分からない単語が多く、何回も読み返して勘で回答する。2パッセージ問題は着手できない。

 

700点台でも、あまり良くできた感覚はありませんでした。スピードが足りなく、勘に頼るところも多いです。ただ、基礎的な単語や文法は分かりつつあるので、惨敗まではいかず、でもはっきり負け、といった感じです。

 

■ 710点(リスニング325点、リーディング385点)

  • リスニング:理解できる単語は多少増えるが、まだまだ勘で選択している状態。Par3,4は、最初は選択肢を先読みできているが、途中から追いつかなくなって、最後はスピードが足りなくなる。
  • リーディング:まだ時間が足りない。Part5はどうせ分からない設問を考えても意味がないので、時間制限を作ってスピード重視で回答する。Part6,7はいくつかの文で全く頭に入ってこない文章があり、何度も読み返している状態。2パッセージ問題に着手はできるが、最後までは終わらない。

 

800点台になると、多少の余裕が出てきます。問題と格闘し、何とか勝ち負けになっている感じがします。はっきりとできたところと、できなかったところが区別できます。ただ、自分ではそれなりにできたつもりでも、気付かぬうちに取りこぼしがあるので、惜敗、といったところでしょうか。

 

■ 870点(リスニング435点、リーディング435点)

  • リスニング:随分余裕を持って聞けるようになってくる。Part3,4では、設問を先読みして内容をイメージしてから、本文を聞くというサイクルで最後までやれる。ただし、いくつか自信の無い問題文もあり、勘で答えるのもまだある状態。取りこぼした、聞き逃したところも結構自覚できている。TOEICの公式問題集を繰り返しやって、TOEICの訓練だけで到達できる限界がListening450点くらいまで。そこから先は英語の力が必要になるが、どうすればListening450点の壁を突破できるか分かっていない。
  • リーディング:文法は毎回一定の点数は取れるようになる。ただ、長文を読むスピードと正確さはまだまだ。Part6の2パッセージ問題は最後の1文(5問)に手がつかない、またはやりかけになってしまうことが多い。途中の1パッセージ問題も、いくつか分からなくて飛ばしている状態。時間の余裕はない。

 

900点を超えると、リスニングもリーディングも余裕があります。リスニングのPart3,4などでページをめくるのは一番早い方です。何故なら、問題文が読み終わった瞬間に、回答をマークして次ページに移っているからです。多少の優越感があります。リーディングも時間が余り、見直しをする余裕があります。TOEICの問題に対して、しっかりできたな、という感覚があります。

 

■ 940点(リスニング475点、リーディング465点)

  • リスニング:結構余裕が出てくる。Part2の短文の会話も、多くの設問で言っている意味が理解できるようになっている。Part3,4は設問の早読みが最後までできて、会話の内容も、設問に関係するところは殆どのところで理解できている。3個くらい、分からなかったな、と思う問題があるくらい。聞きながら余裕がある。
  • リーディング:Par5は12分くらいで終えられる。誤回答もあまりない。Par7も読み返しをあまりせずに、頭に意味が入ってくる感じ。2パッセージ問題も最後までできて、5分くらい時間が余る。不安だった問題を見返して、修正する時間が取れる。知らない単語がいくつか出るが、前後関係から意味を推測して、致命的にはならないレベル。

 

で、TOEIC900点がどれくらいすごいかというと、、、

 

これまでもたくさんの方が言われていますが、やっと英語の中級者に足を踏み入れたくらいの実力です。。。

 

映画では字幕なしでは意味が理解できません。ニュースでは、自分の好きな分野であればある程度聞けますが、全部は理解できません。ネイティブとの会話では、相手が気遣ってくれてるうちはついていけます。ただ、話が盛り上がってきて本気で話されると理解できません。話すのはやっとです。さすがに無茶苦茶な英文にはなりませんが、文法的な間違えはあるし、本当に基礎的な文を何とか組み立てて意思を伝えている感じです。仕事でのテレビ会議や電話会議はかなりきついです。対面であれば何とか意思疎通できます。

 

こんなのが日本生まれ日本育ちの私のTOEIC940点でのレベル感です。それでも、470点当時の私と比べれば雲泥の差です。確実に聞く力はついていますし、気持ちの余裕が違います。

 

ということで、TOEIC900点なんて意味が無い、とは言わず、英語学習のマイルストーンとして使うくらいの気持ちでやっていただければと思います。

 

------

参考ですが、TOEICの点数の節目ごとの正答率(ABILITIES MEASURED)をコラムにまとめましたので、よろしければこちらもご参照ください。

learning-english-toeic940.hatenablog.com

 

第1回 TOEIC940点への軌跡

このブログでは、30代システムエンジニアの私が5年間でTOEIC470点から940点になるまでの軌跡と勉強法、お勧め参考書を紹介します。これからTOEICにチャレンジしようとしている方や、どこかで伸び悩んでしまっている方に参考になれば幸いです。

 

まず第1回では、スコアの変遷を見ていただき、スコアの伸び方のイメージを持っていただければと思います。

 

早速ですが、TOEIC470点から940点になるまでの軌跡をグラフにしてみました。

f:id:learningenglishtoeic940:20160122221709j:plain

 

2010年6月に470点でスタートし、2015年2月に940点に到達しました。800点台後半までは比較的スムーズに伸びていったのですが、2013年1月に870点を取った後に中だるみし、その後2年くらいかけてようやく940点に達しました。

 

このグラフからも分かると思いますが、800点台中盤まではやればやるだけ伸びていく、勉強が楽しい時期でした。しかし、800点台中盤から900点を超えるまでは苦しく、出口の見えないトンネルのような感じでした。

 

私の経験からすると、700点台までは英語の基礎力をつけることによって到達できます。800点台を狙うには、そこからTOEIC対策をすればいけます。900点を超えるにはTOEICの勉強だけでなく、英語の地力が必要になります。しかし、これに気付くのが遅れ、結果として900点を超えるのに5年近くかかってしまったのかなと思っています。

 

まとめると、以下の通りです。

  • 700点をとるには、英語の基礎固めが大事
  • 800点をとるには、TOEIC対策をしっかりやればいける
  • 900点を超えるには、英語の地力が必要になる

 

ということで、700点、800点、900点という節目ごとに、どのような勉強をしたのかを、今後、まとめていきたいと思います。

スポンサーリンク